2009年 03月 23日
けしけし祭り   青木繁碑前祭
福岡、久留米の生んだ明治の洋画家、≪青木繁≫のことは、ご存知の方も多いと思います。
代表作「海の幸」や「わだつみのいろこの宮」など、実物を見たことのない人でも、中学や高校の美術の教科書で見たことがある、とおっしゃるのではないでしょうか・・

その青木繁が28歳の短い生涯を閉じた3月下旬、ふるさとの久留米では「けしけし祭り」と呼ばれる碑前祭がが毎年行われます。
56回目となる今年は3月22日に行われました。あいにくの雨の中、けしけし山まで行ってまいりました。


青木繁の墓
お墓は久留米の街中のお寺、順光寺にあります。けしけし山に行く前にお墓参りをしました。
苔が生し、案内の立て札も書いてある字が読めないほど傷みが激しいものでした。
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けしけし山とは通称で、正式名称は「兜山」といいます。
青木繁の遺書に、自分の骨は、けしけし山の松の根元にうめてほしい、という箇所があり、そこから、同い年で、一緒に勉強した、明治を代表する画家、≪坂本繁二郎≫の字による歌碑が立てられました。
しかし、その歌碑も、雨で濡れていたこともあるでしょうが、全く字は読めない状態、多分晴れていても判別不能と思われるものでした。碑には青木繁の歌

   わがくには  つくしのくにや  しらひわけ

       ははいますくに  はじおほきくに

とあるそうです。はじとは櫨(はぜ)のこと、久留米に多い櫨のことです
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このけしけし祭りに欠かせないのが「かっぽ酒」
碑にもたっぷりとかっぽ酒が注がれました。
お酒を愛した青木繁もさぞ喜んだことでしょう。
そのところを写真に撮りたかったのですが、雨と狭いところに大勢の人があつまったわけで、私など、人の頭しかみえませんでした(笑)
かっぽ酒は、碑前祭が終わったあと、参加者が休憩所でお弁当をいただくときにも、出されました。
竹の中で暖められたお酒は竹の香りがほどよくただよい、雨で濡れた体の芯まで暖かくしてくれました。

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お弁当をいただき、久留米市街にもどり、石橋美術館に立ち寄りました。久々に、「海の幸」「わだつみのいろこの宮」等々、名作の数々をみてきました。

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不遇のうちに若くしてなくなった青木繁。
よく、「夭折の画家」と言われますが、さぞ無念だったことでしょう。
けしけし祭りは雨になることが多いそうです。関係者の方が、「恒例の雨ですね」とおっしゃっていました。
青木繁の涙のようにわたくしには思われました。

by mimishimizu3 | 2009-03-23 14:58 | 福岡


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