2009年 06月 14日
初夏の樫原湿原で出会った花たち

トキソウ
今回の樫原湿原(かしばるしつげん)行きの一番の目的は、この時期にしか咲かない≪トキソウ≫をみることでした。
雨の中でも、咲いていました。
鳥のトキの色に似ているから、トキソウというとか・・・可憐な花です。人気があるのがよくわかります。
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ジュンサイ
目立たない花です。
私はときどき、瓶詰めになったジュンサイを買ってきて、お味噌汁などにすることもありますが、ぬるぬるとしたあの食感は独特なものがありますね。
こんな花が咲くとは初めて知りました。
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ショウブ
案内をしてくださったボランティアの方が、「これがショウブなんですよ、いいですか、これが本当のショウブなんです。皆さんがふつうにいう≪ショウブ≫とは≪ハナショウブ≫のことですよ。本当のショウブはこれなんです」と力説していらっしゃいました(笑)
端午の節句の菖蒲湯に使うショウブです。
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カキツバタ
霧雨の降る湿原で、このカキツバタにであったとき、一瞬、霧の向こうに、平安時代の貴公子が立っている・・・・そんな幻影が浮かびました。

「伊勢物語」で、在原業平が東くだりのとき、八橋でカキツバタを見て、

   きつばた  つつなれにし   ましあれば

      るばるきぬる   びをしぞおもう


  
   と句の始めに「かきつばた」を入れてよんだカキツバタは、まさにこのカキツバタだったでありましょう。
そぼふる雨に濡れたカキツバタは、都を落ちてゆかなければならない業平の、その時の悲しみを静かに語っているかのようでした。

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シズイ
カヤツリグサ科、黄色い小さな花が咲いていました。
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あと、ヒツジグサ、ミツガシワなど、湿原の植物もありましたが、ミツガシワは花の時期がおわってしまい、ヒツジグサは、未の頃(午後2時ごろ)、満開になるとのことでしたが、その日は雨で暗かったので、午後3時ごろでないと花は開かないだろうとのこと、泣く泣くあきらめました。

by mimishimizu3 | 2009-06-14 13:50 |


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