2006年 04月 19日
都府楼(とふろう)跡
大宰府といえば、まず天満宮に目が行ってしまいがちですが、実は大宰府は天満宮などより、もっともっと、古い歴史を持った街です。

都府楼というのは約1300年前、「西の都」とか「遠の朝廷(とおのみかど)」といわれた、律令制国家の下の最大の地方官衙でありました。
以前、コンピューターグラフィックで再現された都府楼政庁をみたことがありますが、ベンガラ色が輝く美しい官庁街と、そこを闊歩して歩く古代エリート官僚、雑役や兵士を含めると2000名が働いていたであろうといわれる、活気ある光景に目を見張ったものでした。

今はただ、当時をしのばせるものは、礎石として残された石しかありません。
国の特別史跡に指定され、公園として整備されています。
1300年前、ここにはさまざまな人間ドラマが展開されていたことでしょう。喜び、悲しみ、嫉妬陰謀、策略・・・それらを全て飲み込んで、いま、都府楼には悠久の雲が流れ、さわやかな風が吹いているだけでした。


今回は西鉄電車に揺られていきました。
都府楼前駅の前には
「都府楼はわずかに瓦の色を看、観世音寺はただ鐘声を聴く」
と詠んだ菅原道真の詩のモニュメントがありました
f0103667_8355163.jpg


f0103667_8431920.jpg


1300年前の礎石の上に座り、今、若者は恋を語り、談笑していました。
f0103667_8423618.jpg


by mimishimizu3 | 2006-04-19 08:51 | 福岡


<< やさしい春の日です      雨上がりの朝に >>