2006年 08月 14日
少年の夏
男性は本質的に女性よりロマンチストだといわれます。
女性はどうしても、日常生活のこまごましたことに心煩わされることが多く、それがいわば、「生活の澱」のようなものになり、何十年も積み重なると、心も、顔も「生活感」にあふれたものになってゆくのでしょう。
その点、男性は生活そのものの重圧がたとえあったとしても、どこかに醒めた、冷静なところがあるようにおもえてなりません。

少年といわれる頃から、男性はいわば夢に生きるような、ロマンをそこはかとなく漂わせています。
この夏、何人かのそういった少年に出会いました。

真っ白な補虫網を振り回し、蝉を追っている少年。
都会の公園でのできごとです。
f0103667_118356.jpg


水のなくなった川そこで、一人の少年がなにかしていました。
「何をしているの」と尋ねると、飼っていたクワガタが死んでしまったので、埋めにきたとのことでした。
この少年はこの日のことを大きくなってもおぼえているでしょうか・・・
たとえ忘れてしまっても、かわいがっていた虫をなくしたという透明な喪失感は、静かな悲しみとなって心の底にしまいこまれていくことでしょう・・・
f0103667_11121976.jpg


まだ幼児とでもよびたい子、でもしっかりと自分の荷物をリュックに背負って、牧場を駆けてゆきました。
未来に向かって駆け出してゆくような・・・・後姿に思わずがんばれ!と声をかけたくなりました。
f0103667_11184530.jpg


by mimishimizu3 | 2006-08-14 11:20 |


<< 死と再生      涼を求めて >>