人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2008年 05月 20日
雑草と呼ばれる花々   № 31
昨日、5月19日の朝日新聞、朝日歌壇に、次の歌が載っていました。

    母の日に

       <母の心の草>と呼ぶ
                   
         薺の押し花カード贈りぬ

                            (アメリカ)  郷 隼人

郷 隼人という方は朝日歌壇によく入選され、私も気になっている人でした。
アメリカで、殺人を犯し、終身刑として、獄中にある方・・・朝日歌壇をいつも読んでいるうちにそういうことも歌からわかるようになっていました。。
その歌は、獄中にいる人でなければ詠めない歌です。魂のほとばしりがいつも溢れています。

上の歌は、二人の選者に選ばれ、特に選者の一人、馬場あき子さんは第一首になさり、「第一首の郷さんのお母さんは何歳になられたのか、<母の心の草>の押し花に込めた思いが切実」との、評も載せておられます。

ナズナがアメリカでは マザーズハート、<母の心の草>とよばれているというのも、初めて知ることでしたが、アメリカの獄中から、年老いた日本の母へ、母の日に<母の心の草>と呼ばれるナズナのカードを送った囚人の心を思い、今日は、ナズナをアップしたいと思います。
    

昨日、郷さんのこの歌を知って、ナズナを探しましたが、もうどこにもありませんでした。
3月15日に撮ったものがパソコンに残っていたので、それを使います。
これからナズナを見るたびに、私はきっと、郷さんのこの歌を思い出すでしょう。

雑草と呼ばれる花々   № 31_f0103667_8571423.jpg
    
       
        

by mimishimizu3 | 2008-05-20 09:20 | 雑草と呼ばれる花々


<< 初夏の午後に・・・      雑草と呼ばれる花々   № 30 >>