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2008年 11月 29日
金色の小さき鳥の形して・・・
地域の、昔は「鎮守様」と呼ばれていたのであろう、小さな、ちいさなお社、その庭にある一本の銀杏が、さらさらと、さらさらと、音もなく黄金色の葉散らしているのをみて、ふと次の歌を思い出しました。

    金色(こんじき)の  小さき鳥の  かたちして

        いちょう散るなり   夕陽の丘に

                                 与謝野晶子

金色の小さき鳥の形して・・・_f0103667_9421534.jpg


なんという美しい歌なのでしょう!
銀杏の葉っぱを「金色の小さき鳥」と見立てた晶子の感性にのすばらしさに、ただただ脱帽です。
銀杏の落ち葉に埋め尽くされた、誰もいない小さな社の庭には、静かな晩秋の時間が流れていました。

by mimishimizu3 | 2008-11-29 09:47 | 自然 風景


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