2008年 12月 02日
突然ですが・・・ 皆様、「アカザの杖」というものをご存知でしょうか。 私は、このブログの「雑草」シリーズを初めてから、やっと名前だけは知りました。 5月19日、雑草シリーズ第30回で、「アカザ」を出しています。 これをアップッする時、柳 宗民の「雑草ノオト」(10月16日、第50回でも出しています)の「あかざ」の項を読んでいましたら、この「あかざ」の若芽は食用となり、戦争中はよく食べられたということと、昔、中国で仙人がこの「あかざ」から杖を作りそれから「アカザの杖」といわれるようになったということが書いてありました。 食用にされたということはなるほど・・・とうなずけます。 いかにも柔らかそうな葉っぱです。 でも、ハボタンのような、キャベツのようなこの葉っぱから、「杖」ができるといわれても・・・・・・ 私はどうしてもイメージがわいてこず、うやむやのままに心の引き出しにしまいっぱなしにしておりました。 ところがです!! 秋もたけた先日、ふと思いついて、春、アカザを見たところに行って見ました。 そこで、私は奇妙なものを目にしたのです。 遠くから眺めたとき、「なんだかおばけみたいなものがるなあ・・」と思いました。 それが、春、私が写真に撮ったアカザの秋の姿だと知った時の驚き・・・ この写真は確かに、上に載せた春のアカザのその後の姿なのです。 赤い実をいっぱいにつけていました。 私は呆然と眺めていました。 するとそこにすぐ近くに住むご老人がやってきて、いろいろと説明をしてくださいました。 アカザの杖は、長寿の表徴、七福神の寿老人が持っている杖なのだとか。 そういわれれば、絵に描かれた寿老人はいつも杖を持っています。 また、この杖は昔から、中風の予防になると言い伝えられてきたとか・・・ 家に帰ってからネットで調べてみましたら、「アカザの杖」は今でもちゃんと作られ、売られています。 お値段も結構します。 説明してくれた方の話によりますと、アカザの茎が伸びてくる頃、取っての部分を曲げるために重しをして丸く曲げなければなりません、それが難しいのだそうです。 そういわれれば確かにそうでしょう。 絵画に描かれた寿老人はいかにも『仙人』という感じですが、この杖をアクセサリーのように、おしゃれに持って歩くのもいいかもしれませんね。 イギリス紳士のステッキのように、そのうち、粋に「アカザの杖」を持つステキな高齢者に出会えるかもしれないと思ったら、なんだか楽しくなってしまいました。
by mimishimizu3
| 2008-12-02 15:11
| エッセイ
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