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2009年 06月 30日
サガン  悲しみよこんにちは

フランソワーズ・サガンの小説、「悲しみよこんにちは」を私が初めて読んだのは、確か高校生の頃だったと思う。
 その時の衝撃を私は今でもはっきりと覚えている。
バカンス・・地中海の青い海に面した別荘・・車・・・カジノ・・・華やかなパーティ・・・そこに展開される、物質的豊かさに私はまず圧倒された。その頃日本はまだ、戦後の混乱から抜け出てはいず、多くの人は貧しさにあえいでいた。バカンスを楽しむなどということは私の周りだけでなく、多くの人にとって別世界のことであったのだ。
と同時にというべきか、あるいは、それ以上にというべきか、登場人物たちの設定に、私は≪度肝を抜かれた≫という表現がぴったりの感覚を持った。
17歳の少女とその父親、父親の愛人と、そこに入ってくる新しい女・・・
17歳の少女が父親の愛人と3人の奇妙な三角関係の生活を送ること自体が、私には不可解だったし、そこにまた新しい女が入ってくるということも、私には驚きだった。
そうなのだ、「悲しみよこんにちは」は昭和30年代の日本の片隅で生きていた私には、あまりにも垢抜けた、洗練された、まぶしいほどの別世界であったのだ。
しかし、そこに漂うアンニュイ(当時まだそんな言葉は知らなかったけれど)は私の心をぎゅっとつかんで離さなかった。なにかしらの悲しみ、けだるさ、≪生≫のあやうさともろさ・・・結末の悲惨さとあいまって、この小説は、私の忘れられない小説となった。

「サガン」という映画が出来、予告編を見たとき、私はすぐ映画を見ようと思った。
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18歳のサガンが「悲しみよこんにちは」を発表したのは昭和28年、忽ち世界的大ベストセラーになり22カ国で翻訳され、サガンの元には約5億フラン、日本円で約364億円もの印税が入ったという(映画「サガン」の公式HP)
映画のキャッチコピーは「愛も名声も贅沢も・・・全部手にいれて、失って」であった。
デビュー作で成功を収め、冨と名声を手にいれ、愛も・・のはずだった。最初の結婚はすぐ終わり、2度目の結婚で息子を産むが、その結婚も破綻、交通事故を起こし、モルヒネ投与され、そこから終生麻薬との縁が続く。
取り巻き連中とのドンちゃん騒ぎ、車、馬、旅行、カジノ、社交、麻薬・・・・
気がつくと、いつの間にか息子とも絶縁状態、お金も尽きはて、借金に苦しめられる・・・
2004年、69歳でなくなるときは、家政婦一人に手を握られ、貧窮のうちに寂しく生涯を閉じた・・・

「人生そのものが最高傑作であった」という予告編のコピーは当たっているかもしれない。

しかし・・・
私は、映画のあと、再び「悲しみよこんにちは」を読み直した・
10代で読んだときのあのヒリヒリするような痛みは、私にはもう起こらなかった。登場人物たちも、今度はすんなり受け入れられた。
この小説を包む、透明な「悲しみ」に私は静かに、ゆったりと浸った。
サガンが求めたもの、それは贅沢でも、お金でもなく、サガンでなければ書けないこうした独特の世界ではなかったか・・・なまじ、あまりにも売れ、想像を絶するお金が入ったばかりに、サガンの人生は狂ってしまったのだろう。
死後、このような映画が作られても、小説、「悲しみよこんにちは」は滅びないだろう。サガンでなければ書けなかったこの≪悲しみ≫≪アンニュイ≫の世界は、文学史の上でずっと光り輝き続けるだろう。サガンの名は、スキャンダラスな人生そのものはいつか忘れ去られ、「悲しみよこんにちは」の作者としてのみ、後世の人に受け継がれていくだろう・・・そうなってほしい!私は強くそう思った。

サガンの冥福を祈ります。

by mimishimizu3 | 2009-06-30 09:12 | 映画
2009年 06月 29日
雑草と呼ばれる花々   № 65
夏の雑草は大きいものがあります
1
アレチハナガサ
川辺や、道端などにもたくさん咲いているのに、名前がわからずなかなかアップできませんでした。
背丈は一メートルを超えるもののあります。
Kさんが教えてくださいました。Kさん、ありがとう!
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川辺で群生しているところ
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ヤブジラミ
この雑草も大きくなります。
白い花はけっこうかわいいです。

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ヒルザキツキミソウ
この花は、かわいいので庭に植えられる方も多いでしょうね。
藪の中に咲いていると目立ちます。
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ハテナ花
どうしても、名前がわかりません。
ごぞんじのかた教えてください。
花は1センチぐらい、草むらの中に咲いていました。
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おまけ
水が入ってくる田んぼの中にいた鳥
ハクセキレイ
何をたべているのでしょう。しっぽをブルブルっと振って歩く姿はとてもかわいいですね。
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by mimishimizu3 | 2009-06-29 08:32 | 雑草と呼ばれる花々
2009年 06月 26日
優雅なる飛翔
スイレンが咲く池での、ある日の出来事・・


アツ、カメラを持った変な人がいるな、写真など撮られるといやだから、逃げようかな・・
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スイレンがきれいだから、それを見ながらゆっくりと飛んでいこうっと・・・
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池を離れてみようかな・・・でも、やっぱり池にいたほうが安全かな?
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疲れたから、もうどこかに止まりたいよ・・・
菖蒲の柵に止まろうかな・・・
オットト・・先客だ!
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やっと別のところに止まって、やれやれ。
でも、ずっとカメラで追いかけるなんて、失礼ですすねえ・・
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とサギがいったかどうか(^_^.)

by mimishimizu3 | 2009-06-26 15:16 | 路上ウオッチング
2009年 06月 25日
祈るということ
祖母は毎日
朝は東に向き、昇ってくる太陽に向かって胸の前で手を合わせ、目をつぶり、口の中で、何かをもごもごと祈っていた
夕方になると、今度は西に向き、沈んでゆく太陽に向かって胸の前で手を合わせ、目をつぶり口の中でなにかをもごもごと祈っていた
――――その頃、
――――私はそんな祖母を無視していた

祈るということ
その美しさとやさしさに私が気づいたのはいつごろだったのだろう
ちっぽけな自我を捨て去り、何かしら大きな力に向かって祈るとき・・・

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静かな神社の奥の院
祈る人の周りには静謐な時間が流れ 
澄んだ空気が漂っていた


あの頃
祖母は毎日なにを祈っていたのだろう・・・・

by mimishimizu3 | 2009-06-25 06:34 |
2009年 06月 24日
朝の光景
何日か、海が続いたので、今日は山を・・・・


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朝のスイレン
やはり朝の光は違いますね
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福岡はやっと田植えが終わりました
田植えの終わった田んぼに写りこむ、倒錯した家、日常と非日常が同居しているようでした
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おまけ
これは何の花かお分かりでしょうか・・・
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答えは・・・
ハーブです
家庭菜園から逃げ出したハーブが野生化して、雑草のように咲いています。
きれいな、かわいい花をつけています。
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by mimishimizu3 | 2009-06-24 13:58 | 自然 風景
2009年 06月 23日
kirameki
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by mimishimizu3 | 2009-06-23 10:28 | 自然 風景
2009年 06月 22日
光の道
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鳥井につながる光の道
この道の先には、たしかに、たしかに
補陀落山(ふだらくさん)があるかもしれない・・・

そんなことをふと思った

by mimishimizu3 | 2009-06-22 07:06 | 自然 風景
2009年 06月 21日
波と光のページェント
今日6月21日は夏至の日です

三重県にある「二見が浦」は、海から朝日が昇ってくるそうですが、福岡県の志摩半島にある「二見が浦」は夕陽のスポットとして有名です。
特に、夏至の日には、夫婦岩の真ん中に太陽が沈んでゆく・・・


≪波と光のページェント≫
神々しいまでに美しい、自然の織り成す光景に、しばし酔いしれました。

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これを撮ったのは19:07分。このあと、太陽は厚い雲に入ってしまい、水平線に沈んでゆくところは撮れませんでした。

by mimishimizu3 | 2009-06-21 11:17 | 自然 風景
2009年 06月 19日
影絵物語
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by mimishimizu3 | 2009-06-19 09:54 |
2009年 06月 18日
雑草と呼ばれる花々   № 64
「雑草」と呼ばれる花々も、ほんのわずかな間ですが、いのちを輝かせ、精一杯花をつけているときがあります。


イタドリ
今、どこの空き地にもさいています。よく見ると、とても、とても上品な花をつけています。
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キキョウソウ
河川敷を歩いていると、草むらの中にかわいい花がありました。
調べてみますとキキョウソウ・・
高さは10センチぐらい、花の大きさは1センチぐらいです。
こんな野生の花が、きれいだから改良されて、園芸種の桔梗になっていったのでしょうか・・・???そんなことを考えました。

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アザナルコ
お濠端の池に張り付くようにさいていました。
夕方、逆光で撮ったら結構おもしろいかも・・・
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ムラサキカタバミ
ずいぶん長い間、元気です。
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おまけ
今年初めて見かけたネジバナ
初々しい・・・という言葉しか思い浮かびませんね。

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by mimishimizu3 | 2009-06-18 08:22 | 雑草と呼ばれる花々