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2010年 07月 29日
ハノイ紀行Ⅱ  歴史博物館
明治以来、日本は音楽にしろ、美術にしろヨーロッパに多く目をむけてきました。
泰西名画が「名画」であり、ヨーロッパの音楽が「すばらしい音楽」と思い込まされてきたように思います。
やっと最近になって、アジアやアフリカの伝統的なさまざまな音楽が多くの人に愛され、親しまれてきたのではないでしょうか。ですが、音楽よりさらに遅れて、アジアの美術はまだまだ認識されていないように思います。「ヴェトナム美術」といっても、日本ではまだなじみのない方がほとんどでしょう。

福岡市では10年まえに「福岡アジア美術館」がオープンし、アジアの美術を積極的に紹介し、展示してきました。
それぞれの国や民族が作り上げてきた、地域の伝統と歴史に則った美術は、それぞれに価値があり、それはそれですばらしいものだと思います。
「泰西名画」はもちろんすばらしいし、ヨーロッパのクラシック音楽も人類の貴重な財産ではありますが、何千年にもわたるアジアの美術もまた、すばらしいものがあると思います。

今回の旅では、「歴史博物館」と、「美術博物館」を訪ねました。


「歴史博物館」は日本で言えば、さしずめ上野の「東京国立博物館」でしょう。
「美術博物館」は日本では、東京、北の丸にある「国立近代美術館」でしょうか・・・

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この建物は、もともとはフランス領事館であり、総督の公邸として使われていたものだそうです。1954年、フランス軍撤退の後、歴史博物館に生まれ変わりました。。
西洋と東洋との折衷、「インドシナ様式」と呼ばれる建築様式だそうです。
外観も、内部も美しい建築でした。


博物館ですから、当然内部は撮影できないものと思い込んでいたのですが、なんと、お金を払えば、撮影してもいいとのこと、いくらですかと聞きますと、「15000ドン」
日本円に直すと、約75円。それならばとお金を払いました。
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ところがです。
私はお金を払ったのだから、当然なにかそれとわかるもの、腕章なりリボンなりをくれるのかと思っていたのですが、そんなものはなにもなし。
何も知らないで、写真をとっていても、なにも区別できません。このへんのところがおおらかというか、ずぼらというか・・・日本とは違う面白い体験でした。


日本とほとんど変わらない仏像もたくさんあります。
阿弥陀如来像

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シヴァ神
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燭台
唐草模様の影がとても美しいと思いました。
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金髪の女の子、とても人懐っこく、私のほうをちらちらと見てくれました。
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by mimishimizu3 | 2010-07-29 22:13 | その他


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