2008年 02月 08日
九州大学病院に入院している友人を見舞いました。 退院も間近、よかった、よかった、と別れるとき「神の手を見て行って・・」といわれました。 「神の手」は、スエーデンの著名な彫刻家、カール・ミレスの代表作だそうです。 日本には、ここのほかに、箱根の、彫刻の森美術館にもあるそうです。 神の手とされる大きな掌の上に乗っている人間、あたかも光を求めて、希望を求めて空を仰ぎ見ている彫刻は、たしかに、病院の構内に置くには適しているでしょう。 でも、じっと見つめているうち、奇妙なことに気づきました。 どこかで、似たような・・・ そうだ!孫悟空だ、と思った時は自分ながら笑ってしまいました。 孫悟空が、世界の果てまで飛んでいったぞ、と思ってみると、眼の前に大きな山がある、なんだろうとおもっていると、それはお釈迦様の指だった、つまり孫悟空はお釈迦様の手の上でいい気になっていたに過ぎない・・ この童話の、ユーモアの中含まれる寓意は、とても深遠で、哲学的ですらあります。 東洋人には、お釈迦様の手の上に乗っているといわれたほうが、ぴたっとくるなあ・・ とそんなことを思った時、お釈迦様→仏像と思考回路がまわり、ふと、ここから歩いて数分の、東公園にある日蓮さんに久々に会いたくなりました(笑) この10メートルを越す巨大な日蓮像は、岡倉天心の総指揮の下に製作されただけあって、厳しい中にふと慈愛も感ぜられます。 寒風の中、衣を翻し、巻物を持って屹然と立っている姿は、迫力をがあり、圧倒的な存在感があります。 博多っこに「日蓮さん」と親しみを込めて呼ばれ、愛されているのもうなずけましょう。 はからずも、西洋と東洋、二つの彫刻を見ました。 なお、初めての方にはこんな巨大な日蓮像が、何故博多にあるのか不思議に思われるかもしれませんね。 答えは簡単です。 「元寇」です。 「元寇」の時、日蓮は激しく警告を発していたのです。 今、「元寇」という言葉は教科書からは消えたそうですね。弘安の役でしたっけ。 でも、博多では今でもずっと「元寇」です。 「元寇」についてはいずれまた、折を見てこのブログでも取り上げてみたいとは思っています。(いつになることやらわかりませんが・・・・)
by mimishimizu3
| 2008-02-08 10:53
| 福岡
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